メルカリが「お金2.0」だという話
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今日は、つい最近メルカリを久しぶりに使って、「あれ?これお金2.0じゃね?」と思った話です。
「お金2.0」とは、タイムバンクなどのサービスで有名な株式会社スタップスの代表、佐藤航陽氏が書いて話題になった書籍です。
その意味は、「仮想通貨」とか、「シェアリングエコノミー」とか、今後の経済を発展させることが期待されているサービスを、佐藤氏が総称して「お金2.0」と形容しています。
そしてメルカリは、皆様ご存知の月間1000万人が利用するフリマアプリで、ベンチャーとしては日本で唯一のユニコーン企業です。
ところで、メルカリって、昔クソダサフリマアプリじゃなかったですか?
なんか知らんけど買う前に「購入させて頂いていいですか?」コメントとかしなくちゃいけない謎文化があったし、不要品売りまくれよ!って言いまくる「売るフ」っていう狼の着ぐるみと「買うガール」とかいう牛の着ぐるみの死ぬほどしょうもないダジャレのCMがめちゃくちゃ俗っぽくて好きじゃなくて、ヤフオクばっかり使ってました。(オークション形式の方が、上手くウォッチすればめちゃくちゃ安く買えるし)
でもこのご時世、安いだけ、売れるだけのサービスは、ユーザーが離れていく宿命にあると肌身で感じています。
便利で簡単なのは当たり前で、値段が安いだけではサービスに今後の発展はありません。
一般の人が動画配信を行って、一般の人が投げ銭をする文化が色々な動画サイトで日々行われている現在は、物の価値だけで経済が回る「資本主義」ではなく、人々が共感したり感動したりしたものが経済を回す「価値主義」に変わっていく過渡期になる、と佐藤氏は語ります。
さて、このように発展していく価値主義の経済の中で、メルカリはすごいことに「売ることと買うことの行動自体が、メルカリというアプリの中での通貨」を実現しています。
例えば、メルカリは話題になっている新書がすごく売れます。
理由はいろいろありますが、買う側にとっては手間賃としての価値を買っている人が多いです。
新書はAmazonでもまだ高く、書店で新品で買うしかありません。
メルカリで買うことでAmazonより少し安く、かつ書店に行くという手間を省くことができるので、メルカリでは新書がよく売れます。
また、売る方にとっても、新書の販売のメリットがとても大きいです。
新書はジャケット買いしてしまう人も多いと思いますが、読んだ後にメルカリでバーコードを読み取るだけで、3秒くらいで商品説明が自動で記入され、そのまま出品できます。
参考価格という相場の平均値を自動で入力してくれるので、特段値段を気にしなければサッと出品することができます。
新書を買い、読み、次読みたい人に渡す。
「断捨離」と「積ん読の解消」、両方を実現できるアプリです。
これは佐藤氏が語るトークンエコノミーの仕組みと同様で、メルカリで売れれば売却記念のポイントがもらえたり、購入が久しくなった人にはポイントがもらえたり、売上金で自分の欲しいものを買ったり、メルカリの世界の中だけで楽しむことができる環境が整っているのです。
メルカリめちゃくちゃすごいよ。いつの間にか次世代だ。
そして私は1時間で本が10冊売れて、プチ富豪の気分を味わいました。
「新しいことを始める季節。でも人間は弱い」ってコピー、最高じゃない?
買うガールと違ってこのCM超クール